何度も聴いてきた名盤ですが、毎回ちがう感じ方や思考が体の中をよぎります。
音が出る前から音楽はすでに始まり、第1音が奏でられます。
人生のすべてを受け入れながら、自分という生き物の自然な流れに流されてしまわずに、
受容しながら「死」に向かって、又は「死のむこう」に向かって、又は「神に向かって」
メロディも通奏低音も進行しているかの如く聴こえます。
自分には必ず限界があります。
その枠(わく)を越えた時、小さな自分を宇宙にゆだねられる境地に”レオンハルト”がいるように感じます。
だからこそ私たち多くの人々に長く、広く、聴かれるのではないでしょうか。
2012.03.15