緑色のとさかのようなヘアースタイル。次の週は、赤 という具合に毎週かわる男子学生のへアースタイルを楽しんでしまったのでした。全国からやってくる学生は、カラーが決められないぐらいのカラフルで個性的。私よりおおきな体で、カラフル頭の学生は、本当に愛矯のあるかわいい学生で微笑ましく見えました。
他の先生方には、どのように映ったかは別です。受容の問題なんですね。「ゆみぴ一」ことわたしは、自分でいうのも気が引けますが、学内人気ナンバーワン!かな? 本当に一生懸命バイエルを緑色のとさかスタイルのまま練習して、喜んでいました。事情あって大学からわたしがいなくなった4月 、事実を知った多くの学生が「なんでゆみぴーがいないねん」と庶務課にどなりこみだったことを、事務のA先生から聞いたとき、とても複雑な心境になりながらも、彼ら学生を愛していたことがゆみぴーの宝だとわかりました。
そしてなにより学生がわたしを大切に思っていたことがありがたかった。いいもんですね。たくさん千人以上の人間と音楽を通じて出会えた我が人生。波乱万丈であればこそ、わかる痛みも共有できるのかも知れません。ゆみぴーは、まだまだ先生業も続けます。みんなの幸せのひとかけらつくりたいねん。いまでもみんなに感謝してるよ。
2月19日萩原由美
（東大阪短大講師時代）