発表会に向かって、わたしは、バッハ作曲ブゾーニ編曲のシャコンヌを弾いています。その中間部が実に感動的です。太陽がまだ沈んでいるけれど、もうすぐ昇る気配から始まるのです。この曲は、4小説ごとに変化していくバリエーションです。では、少しお話してみましょう。
太陽がまだ沈んでいる気配。そして、やがて昇りはじめようとしている。豊かなオレンジの光を輝かせながら太陽が自信をもってのぼってくる。ゆっくり太陽は、トランペットのようなメロディで歌いながら天空に、昇ったのだ。
これが中間部はじめ16小節のわたしのイメージです。発表会では、中間部のイメージを聴いてくださるお客様に、プログラムにかいて、お伝えしたいと思います。
自分でイメージを書けば書くほど、音楽は、具体的にはっきり表現できるようになります。
生徒さんにもたとえの面白さを話し合いながらレッスンしたく思います。