自分の演奏に喜びがある先生でありたい

2021.04.18

最近、YouTubeで、シベリウスのロマンス作品24の9を聞きました。広く深く愛情に満ちた心と、フィンランドの大自然の美しさを秘めた名作です。まだまだ星の数ほどある素晴らしい作品がありますね。

今度の発表会やコンサートで、弾きたいなあ❗と思っています。中学二年生のときに、ショパンのバラード三番のある数小節を弾いていて、涙をいっぱい流して感動し、ピアノの道を歩みたいと思いました。

自分が弾いていて、あー生きていて良かったなあ!と思ったことが何度かあります。生徒さんたちにも、自分が感動する演奏ができるようになってほしいです。長い人生になればなるほど、喜びが感じられますように、祈ってレッスンをしています。

小さな名作でもいい、自分の心が、ぱーっと虹のように解放される喜び、悲しみも美しい色彩になって自分を慰めてくれる演奏ができたら、どんなに素晴らしいでしょう❗

教える側が、感動できる感性と技術を持っていることは、とても大切だと思います。ピアノ教えやさんには、なりたくありません。

一人一人に向かいあって、いまその生徒さんが、一番望んでいる曲が演奏できますように、日頃から、生徒さんとは、よくお話しています。

いつまでもみずみずしい感性をみがきながら保ち、小さなことにも感謝し、感動できる人間でありたいと思います。ウィーンの師匠が、昼休みに弾いたたった数小節のブラームスソナタやシューマンファンタジーハ長調は、目からうろこ、曲へのおもいが、ガラリと変わりました。いつか、師匠のような素晴らしい心動かされる演奏ができたらいいな、と思います。

PAGE
TOP