わたしは、ピアノ演奏と指導を、ほぼ40年やってきました。いま、ソロリサイタルデビューから30年たち、そのコンサートのテープをきいています。

荒削りなところもありますが、充分に情熱、愛情、ロマンなどが感じられるいいコンサートでした。二十歳で全身が痙攣、麻痺する大きな病気になりながらも、やがてウィーンで学び、かえってきて、初リサイタルをしたのです。

いまきいている、テープは、自分がよくやったねと、自分にいえる大切な宝物です。その後開催したコンサートCDは、感動が詰まっています。よく生きて音楽家として、活躍できたと思います。

これからも、マイペースで無理せず、自分の音楽を熟させていき、新しい側面もだしていきたいと思います。

こどもたちにも、自分の人生が宝物なんだとわかるような、体験をしてほしいと思います。一緒に成長していきたいと思います。