昨日からドビュッシーのピアノのCDを聴き続けてい。学生時代から、ドイツの作曲家をたくさんひいてきたわたしにとって、フランスのドビュッシーは、少し遠い存在だった。大学の先生もドイツものが、お好きなようだった。
今になって、ドビュッシーのもつ音の動き方に着目するようになった。今、気づいたのだが、ドイツ語とフランス語のちがいと、よくにていると感じた。学生のころ、ドイツ語とフランス語両方を中途半端に学んだことが、今ごろなんとなく役立っている気がする。
ドビュッシーの音楽のリズムに耳をそばだてるようにしたら、ふと心が開きはじめ、毛穴が呼吸し始めたようだ。こんなに心地よいものだったのか。芸術は、いつ蕾が開いてくるかわからない。
体と心に染み込み始めたドビュッシーを愛聴したいと思う。まだまだわたしの芸術は、深く広がっていくようだ。生徒さんにも、感性が開くことばをかけられるようになりそうだ。